先日、同業者から中国語資料の翻訳依頼を受けました。
中国の大学で経済学部を出た方の卒業証明書と成績証明書の翻訳です。
私自身、6年ほど中国で生活していたので、簡体字は見慣れていますし、中国語で日常会話もしていました。
しかし、日常で経済用語を使うような高尚な会話などしたことがありません(笑
ですから、成績証明書に出てくる経済学部用語も見たことないものが多くありました。
その中の経済用語の一つ
「马克思主义」
ん?「なんとか主義」?経済用語で「ma」から始まる言葉は何かあるかな?
発音から連想
「ma ke si(マーカースー)、マクス、あ!マルクス主義か!」
その後、辞書で調べたら大当り♪
ご存知の通り、中国語はすべて漢字で表記されます。
日本語のカタカナで現すような単語、たとえば欧米人の名前などももちろん漢字表記です。
中国語の教科書に出てくる欧米人名の代表格「マイク」は「麦克」(mai ke)。
また、当時新聞によく出ていた「ヒラリー(・クリントン)」は「希拉里」(xi la li)。
ピンイン通り読むと「シラリー」じゃん!「ヒラリー」じゃないじゃん!と心の中でよく突っ込んだものです。
中国語は連想が大事。特に欧米の固有名詞は。
中国語の翻訳で楽しめるのは、「連想クイズ」的なところですね。
ちなみに
微观经济学(ミクロ経済学)
宏观经济学(マクロ経済学)
この2つは音ではなく意味から漢字を当てているので、見ただけで予想がつく単語でした。もちろん日常生活ではお見かけしたことはございません(笑
注)ピンインとは、中国語の発音記号のことです。