こんにちは!
行政書士の閑田です。
在留資格申請のお仕事をしていると、年に数回、ご自分で作成した理由書をチェックしてほしいと頼まれることがあります。
これは、料理に例えると
すでに出来上がった料理を持参して「味見して、おかしかったら直してくれ」と言われているようなものなんです。
どの材料を使ったか、どの調味料をどのくらい入れたのかも分からず、とにかく味見をして
あ~塩が足りないのかな。。いやこれは胡椒を入れ過ぎか?はたまた、一体何の調味料を入れたのか?う~ん分からない。。ほうれんそうとベーコンなら合うけど、なぜこの材料の組み合わせにしたのか??などなど
料理する人なら分かると思いますが、他人が作った料理を直すのは、分析する時間が必要で手間がかかるのです。それよりも自分で材料を選び、一から味付けする方がはるかに分かりやすく楽ではないでしょうか。
行政書士が在留資格申請の理由書を作るときも料理を作るのと似ています。
どの材料を使うか決め(本人の経歴や学歴、必要な要件の確認)、買い出しして(疎明資料を収集)、調理して味付け(どの順番で記載していくか、どこをポイントにするか)していきます。
そして、どの材料が必要かは在留資格ごとに異なります。料理によってそろえる食材が異なるのと似ています。
一般の方が作った理由書を確認するには、文章チェック以前に、そもそも必要な材料が揃っているかを確認する手間がプラスされます。また、文章を修正したり指摘したりする時間もかかります。
そのため、私はあまり前向きにやりたいとは思いません(笑)
正直言って、一から自分で作る方が楽だからです。
お客様からすると、自分で作った分安くできると思われているようです。
ですが、実際は行政書士が一から作るより数倍の時間と手間がかかるのです。だから、私は無料では理由書チェックをしませんし、やるなら有料相談料をしっかりいただきます。
もちろんすべての行政書士がこう感じるとは限りません。しかし、理由書チェックだけの依頼なのに、申請を依頼するのと同程度の料金を請求する行政書士もいます。なぜそれだけの料金を請求されるのか。これは、上記のような理由があるのです。