行政書士コラム

非常時に使うやさしい日本語

この週末に、調布市国際交流協会(CIFA)の『通訳ボランティア勉強会』に参加しました。その中で、「やさしい日本語が大切」という話が出ました。

先の東日本大震災の時に

「高台に避難してください」

この町内放送を理解できず、逃げ遅れて津波被害に遭った外国人がたくさんいたそうです。その多くは、日本人と結婚した外国人だったとのこと。

 

やさしい日本語に直すと

「高いところへ逃げてください」

こう伝えれば、もう少し多くの外国人が助かっていたかもしれません。

 

 

また、普段の生活で電車が止まることがあります。

その放送が

「現在、運転を見合わせています」ですね。

「見合わせる」は、「見る」「合わせる」どちらの意味もまったく入っていません。外国人には推察が難しい言葉です。

これをやさしい日本語にすると

「現在、電車は止まっています」

これで、とても伝わりやすくなります。

 

外国人でも理解できるやさしい日本語で伝える。

非常時は言葉が分かる日本人でも冷静さを失います。ましてや言葉に自信がない外国人はもっと不安でしょう。こういう時こそ「やさしい日本語」を使うよう気をつけたいですね。