「日本人と結婚することになりました。現在就労ビザで在留していますが、ビザの変更は必要ですか?」とのご質問がありました。
就労ビザを持って日本で仕事をしている外国人が日本人と結婚した場合、ビザの変更は必要でしょうか?
日本人と結婚した場合、在留資格「日本人の配偶者等」に変更するものと思われるかもしれません。しかし結論からお伝えすると、結婚後も現在の仕事を続けるなら、現在の就労ビザのままで問題ありません。また、配偶者ビザへ変更してもOKです。外国人ご本人が好きな方を選んでよいのです。
でも、好きな方を選ぶといっても、どうやって選ぶの?と思いますよね。
この記事では、日本人と結婚する外国人向けに、どんな場合に就労ビザから配偶者ビザへ変更するべきかを解説します。
では詳しく見ていきましょう。
「日本人の配偶者等」ビザに変更しなくてよい場合
外国人が結婚後も引き続き就労ビザをとった会社で働くケース。この場合は、配偶者ビザに変更しなくてもOKです。
特に、現在在留期間5年を持っている外国人は、配偶者ビザへ変更するのはおすすめしません。というのも、配偶者ビザへ変更すると、最初は在留期間1年になることが多いからです。せっかく5年の在留期間を持っているのに、配偶者ビザへ変更したために1年ごとに更新しなくてはならないのは面倒ではないでしょうか。
「日本人の配偶者等」ビザに変更したほうがよい場合
外国人が就労ビザをとった会社を辞めており、3ヶ月以内に転職先を見つける予定がない場合。または、将来は現在の仕事を辞めて別の仕事に就きたい場合、「日本人の配偶者等」ビザに変更したほうがよいです。
例えば、会社員を辞めてネットショップの経営を始めたり、パートタイムの仕事へ転職したり、専業主婦になったりする場合です。こういった仕事に就く場合は、現在の就労ビザから変更が必要になります。「日本人の配偶者等」ビザに変更することで、どんな仕事をしてもよいし、業務形態も問われなくなります。配偶者ビザは、仕事面で自由度が高いのがメリットです。
ですから、これらの仕事へ転職する際に、配偶者ビザへ変更するのもよいでしょう。
おわりに
この記事では、就労ビザを持って日本で仕事をしている外国人が日本人と結婚した場合、ビザの変更をするべきかをご紹介しました。
お伝えした通り、配偶者ビザは仕事面で自由度が高いのがメリットです。ただ、現在の仕事を続けるなら、ビザ変更することに大きなメリットはありません。ビザの変更は、現在の仕事を続けるかどうかで判断されるとよいでしょう。
この記事がこれから結婚される外国人の方のお役にたてれば幸いです。